オール・フォー・ワンの個性、必殺技、名セリフ
生まれるはずのない母親から突如として誕生した存在であり、個性社会が混乱の中にあった超常黎明期に現れた「悪の帝王」である。社会秩序が未成熟だった時代、人々の恐怖と不安に付け込み、他者の個性を奪い、与えるという力を用いて人々を束ね、支配することで勢力を拡大していった。彼は混沌を鎮める救済者を装いながら、その実、裏社会を牛耳る絶対的な支配者として君臨し、気に入らぬ者からは個性を奪い、従順な者には力を与えることで忠誠を強いてきた。
彼の行動原理の中核にあるのは、徹底した自己中心主義であり、「他者は自分のために存在する」という価値観を一切疑わない。人の人生や感情を道具のように扱い、世界そのものを自らの物語の舞台として見下している。作中最大の敵(ヴィラン)として、オール・フォー・ワンは単なる強敵に留まらず、ヒーロー社会そのものの成り立ちと歪みを象徴する存在として描かれている。
彼の最大の執着の対象は、実の弟である死柄木与一が手にした個性「ワン・フォー・オール」である。本来は取るに足らない弱き個性だったそれが、人から人へと継承され、己に抗う力へと変貌したことを、オール・フォー・ワンは決して許さなかった。以来、彼はあらゆる手段を用いて歴代の継承者たちを追い詰め、その系譜を断ち切ろうと暗躍し続けてきた。
オール・フォー・ワンはまた、極めて知的で狡猾な支配者でもある。自らが前線に立つことは少なく、裏から人を操り、組織を動かし、次世代の象徴として死柄木弔を育て上げた。その教育は歪んだ愛情に満ち、「憎しみこそが力になる」という思想を植え付けることで、ヒーロー社会を内側から崩壊させるための“器”として彼を利用している。

全盛期のオールマイトとの激闘では瀕死の重傷を負い、顔の大半と呼吸器を失ったとされるが、それでもなお彼は生き延び、計画を止めることはなかった。現在は視力を失い、電磁波などを感知して行動していると語られているものの、彼は虚言を弄する人物でもあるのでその真偽は定かではない。
常に余裕と嘲笑を崩さず、自らを物語の“ラスボス”として振る舞うその姿勢こそが、オール・フォー・ワンという存在の本質である。ヒーローとヴィランの対立すら娯楽のように楽しみ、世界を支配するのではなく「支配する物語を演じる」ことに愉悦を見出す――その価値観こそが、彼を最も恐ろしいヴィランたらしめている。
プロフィール
| 名前 | 死柄木全 |
| よみかた | しがらきぜん |
| ヴィラン名 | オール・フォー・ワン |
| 個性 | オール・フォー・ワン |
| 年齢 | 130歳前後 |
| 身長 | 225cm |
| 所属 | ヴィラン連合・ダツゴク |
| 初登場 (単行本) | 第59話「知れ!!昔の話」(単行本7巻) |
| 初登場 (アニメ) | 第33話「知れ!昔の話」(2期) |
| 声優 | 大塚明夫さん(老年期)・神谷浩史さん(青年期)・かないみかさん(幼少期) |
個性:オール・フォー・ワン
他者の個性を奪い蓄え、必要に応じて組み合わせて自在に発動したり、他人に与えたりできる最強の個性。個性を与えることで部下を従わせ、奪うことで敵を無力化させるなど、無限の可能性を秘めた作中屈指の危険な能力である。
作中で使用した個性一覧
・赤外線
目が見えないので赤外線を使って周囲のものの位置を把握している。
・空気を押し出す
・筋骨バネ化
・瞬発力
・膂力(りょりょく)増強
・増殖
・肥大化
・鋲(びょう)
指先を鋭い鞭状の触手に変化させる能力で、AFOも頻繁に活用している。触手は指だけでなく体のどの部分からでも伸ばすことが可能。全身から発動できる黒鞭のようなもので、全方向に攻撃を展開して敵を一網打尽にするような使い方もできる強個性。

・槍骨(そうこつ)
・エアウォーク
空中を自由に移動することができる。

・転送
通称泥ワープ。黒霧のワープゲートに似た個性だが、自由に好きなところにワープできるわけではなく、自分の元か親しい人物の元に送ることしかできない。転送距離はひどく短いとは言うものの、5km圏内は可能のようである。

・個性強制発動
他人の個性を強制的に発動させ、コントロールすることができる。作中では敵連合を逃がすために黒霧の「ワープゲート」とマグネの「磁力」を使用した。

・衝撃反転
対象に与えられる衝撃をそのまま反転して返すことができる。オールマイトのパワーですら反転できるので、許容量はほぼ無限に近い。

・複合技1
『空気を押し出す』+『筋骨バネ化』+『瞬発力×4』+『膂力(りょりょく)増強×3』を使用して、すさまじい威力の空気砲を放つことができる。複数のビルを崩壊させるほどの威力を持つ。

・複合技2
『筋骨発条化』+『瞬発力×4』+『膂力増強×3』+『増殖』+『肥大化』+『鋲(びょう)』+『エアウォーク』+『槍骨(そうこつ)』を使用してオールマイト並みのパワーを得ることができる。最大威力で放たれるこの攻撃は、相手の全力の迎撃を衝撃反転によって返すカウンター性まで内包している。
・光る
初めて個性を手にしたと言われている「光る赤子」を殺して奪った個性。単にもてはやされていることが気に食わなかっただけで、その個性自体に興味はなかった。


・全因開放
彼の持つすべての個性因子のエネルギーを解放する最強の技。膨大なエネルギーを乗せた不可避の必殺攻撃だが、回復などの補助個性と全て攻撃にに向けるため体力の消耗も大きい。
・電波
電波の送受信ができ、脳無を操る際に使用する。
・摂生
ドクターが持っていた個性で、運動能力と引き換えに寿命を延ばすことができる。
・嘘発見器
会話をしている相手の害意や嘘も見抜くことができ、電話越しでも機能する。343話で「持ち主は冴えない男だったと思う 彼の子孫はよくやってるよ 何の因果かかつてオールマイトと共に 僕を追い詰めてくれた」と発言していることから、塚内直正の子孫が元の持ち主と思われる。(ヴィジランテに登場する彼の妹の個性が嘘発見器)
・凝火扇
液体と固体の性質を合わせたようなバリアを、腕から展開する”個性”。物理攻撃と熱を防ぐことができる。エンデヴァーの赫灼熱拳すら防ぐことから、エンデヴァー対策として用意した”個性”だと思われる
・凝血
ステインから奪った個性。オールマイトの最後の攻撃を防ぐために使った。
・剛翼
ホークスから奪った個性。
名セリフ
「いくらでもやり直せ。そのために僕がいるんだよ。全ては、君のためにある。」
「また僕を殺すか、オールマイト」
「もう大丈夫、僕がいる」
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